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関西救援連絡センターニュース第234号2000年12月
主な内容
■重信房子氏逮捕に関わる一連の経過報告
■今回の事件について
■センターからのお願い
■盗聴法&団体規制法廃止!!連続講演会報告
■集会のご案内『2005年の刑事司法』
■事務局からぶつぶつ
関西救援連絡センター
〒530‐0022大阪市北区浪花町11‐11 電話 06−6372−0779
振替番号 00910−2−73915
発 行 隔月刊(原則として)
賛助会費 月額 1口 500円/年間購読 送料共 1部1000円
■重信房子氏逮捕に関わる一連の経過報告
犯人蔵匿・旅券法違反に名を借りた警察・検察の弾圧を許すな!
救援活動の為の圧倒的なカンパを!11月
8日午前10時35分 重信房子氏、高槻京都ホテル前にて逮捕(ハーグ事件の「
逮捕・監禁」容疑)→高槻署
同日朝、マンション家宅捜索(被疑事実「大賀太の犯人蔵匿容疑」)。
逮捕のニュースを聞き、当センターより高槻署へ弁護士を派遣。既に「弁護士
選任」が重信氏より出ていると接見妨害。最終的には、弁選先からの依頼として接
見。新幹線の時間を理由に接見時間は1時から20分間と区切られるが、一次接見
を行う。重信氏は2時10分発新幹線で警視庁へ。
大阪府警と警視庁、合同捜査本部を設置。
9日 重信氏をハーグ事件の「殺人未遂」容疑で再逮捕。
10日 重信氏送検。
11日 重信氏、勾留請求。10日間の勾留決定。
14日 マンション及び高槻京都ホテル、現場検証。
16日 重信氏の勾留理由開示。
21日早朝 全国一斉に家宅捜索。
大阪府警は、犯人蔵匿容疑で9ヶ所を捜索すると共に、大賀太氏・片岡明宜氏
を犯人蔵匿で逮捕。午前中に、2名に対する一次接見完了。(これ以後、それぞれ
に2名の弁護人がつき、連日の接見)。
警視庁は、重信氏のハーグ事件(逮捕・監禁)で東京、埼玉、千葉、神奈川、
埼玉、岡山、兵庫、京都、福岡など33ヶ所、重信房子の旅券法違反等で大阪・京
都など7ヶ所を捜索。ハーグ事件での捜索場所は、4月7日の戸平和夫氏の「有印
私文書偽造・行使」での家宅捜索と重なるところも多い。
重信氏勾留延長。
22日 大阪府警、片岡氏宅を再捜索。
23日 大賀氏・片岡氏 勾留請求。勾留決定10日間(60条2号―罪証湮滅の
恐れ)〔大拘移監、接見禁止、一般指定書〕
25日 大賀氏・片岡氏、勾留理由開示。勾留決定を行った河原俊也裁判官(大阪
地裁令状部)は「勾留尋問の際、事実関係について黙秘していたこともあり有罪の
心証をもった。罪証湮滅の恐れがあるとの認定には、組織的な犯罪と考えられる事
案であり、かつ黙秘していることもあって‥‥‥」と述べ、憲法に保障された黙秘
権を裁判所自らが否定する発言を行っている。
自らの防御権を維持するための黙秘権を、勾留決定の理由に挙げてなんら疑問
を感じていない今の裁判所のありようが明らかになった。
26日 大阪府警、犯人蔵匿容疑でマンション再家宅捜索(家具類を押収)
30日早朝より、大阪府警、松尾整氏・吉田守氏に対し、自宅にて事情聴取および
家宅捜索。その後、両名を犯人隠避容疑で逮捕(両名の自宅家宅捜索)
一次接見。警察署の指定書が出され、接見時間を30分と区切ってくる。(こ
れより、連日の接見体制をとる。)
重信氏「逮捕監禁・殺人未遂」で起訴。
12月
1日 重信氏「旅券法違反」で再逮捕。
2日 警視庁と大阪府警、重信の旅券法違反等で家宅捜索19ヶ所。「21世紀の
希望」関連との報道がなされる。
3日 松尾氏・吉田氏、犯人蔵匿(逮捕時の犯人隠避ではなく)容疑で勾留請求。
10日間の勾留決定(60条2号3号)〔大拘移監、接見禁止、一般指定書〕
大賀氏・片岡氏 勾留延長。
6日 松尾氏・吉田氏 勾留理由開示公判
テレビ撮影が行われ、30名近いマスコミが押しかけるという異様な雰囲気の
中で、勾留理由開示が行われた。
勾留決定を行った松本芳希裁判官(大阪地裁令状部々長)は、重信氏の逮捕以
来3週間後に逮捕された吉田・松尾両氏に対して、60条2号(罪証湮滅)3号(
逃亡)により勾留を決定した。黙秘していることもその理由の一要素であると述べ
た。黙秘すれば勾留するという裁判所の人権感覚のなさに憤りを覚える。
吉田氏は「現在、地域での医療活動を行っている。それをもって活動を行って
いると言われるのであれば、私はその活動をやめることはできない」と逮捕に対す
る不当性が述べられ、松尾氏からは「連日の取調べの中で、卑怯者・裏切り者など
と人格を貶める発言が繰り返されている。この実態を裁判所はよく認識してほしい
」と意見陳述を行った。
また、松尾氏の弁護人からは、現在、取調べの全過程のテープ録音・ビデオ撮
影の申し入れを行っているとの報告もあった。
8日 警視庁、重信の旅券法違反で家宅捜索6ヵ所〔香川・東京・千葉〕。「21
世紀の希望」関連との報道がなされる。
12日 大賀氏・片岡氏 犯人蔵匿容疑で起訴。
重信氏、勾留理由開示において、旅券法違反の容疑を認める。
20日 警視庁、重信の旅券法違反で家宅捜索10ヵ所(大阪、東京等)。
■今回の事件について
今回の被疑事件は、11月8日の重信氏の逮捕時から、マンションの契約者とさ
れた大賀氏や、当日高槻京都ホテルの前で職務質問を受けたとされる松尾氏の名前
が新聞に掲載されていたにもかかわらず、大賀氏の逮捕は13日後、松尾氏の逮捕
に至っては22日後である。 そのような事実にもかかわらず、裁判所は60号2
号の罪証湮滅の恐れを理由に勾留を決定した。これほど日数をおいての逮捕では、
既に警察は証拠を固めていると考えてるのが順当であり、いいがかりとしかいえな
い勾留理由である。まして松尾・吉田両氏に対しては、60条3号の逃亡のおそれ
も理由とされており、3週間余にも亘って自宅で生活していたこととの整合性がな
い。
逮捕された4名に対して、警察が様々なリークを繰り返しておこなった形跡が、
マスコミ報道から伺える。まして、犯人蔵匿(懲役2年以下、20万円以下の罰金
)は微罪ともいえるものであるが、(逮捕前も含め)逮捕時の大仰な、この微罪事
件をあたかも大犯罪であるかのようなに仕立て上げるマスコミの報道は、警察に主
導されたマスコミの実態を浮き彫りにしている。
当初、ハーグ事件及び旅券法違反は警視庁の担当、犯人蔵匿関連
は大阪府警担当とみられていたが、この間の事情聴取等の流れをみていると、大阪
府警が随分警視庁にねじ込んだ様子で、旅券法違反事案についても警視庁の指揮下
ではあるものの、現場の取調べ・聴取は大阪府警公安三課が行っている。現在、東
京地検・大阪地検・警視庁・大阪府警の四者による捜査・調書の作成が行われてい
る。
ここで明らかにすることはできないが、様々なところから事情聴取や聞き込みの
情報が流れてきている。洩れてくる情報では、犯人蔵匿での調べは殆ど行われてお
らず、捜査は「旅券法違反=偽造」を中心に行われている。
既に起訴された大賀・片岡両氏に対しても、長時間の取調べが行われたものの、
取調べの内容は特段のものではなかったようである。 吉田・松尾両氏に対しても
、事件の具体的な事実関係の調べよりは、松尾氏の勾留理由開示での意見陳述の通
り、卑怯者だとか裏切り者だという、人格を貶めるような取調べがなされ、事実関
係についての取調べはほとんど行われていないといってもいい状態である。
現在の事情聴取・聞き込み等は、この事件に名を借りた、様々な運動に対する弾
圧・いやがらせ以外のなにものでもない。
12月21日には、吉田・松尾両氏の勾留が切れるが(12月22日には、重信
氏の旅券法違反での勾留が終了し、旅券法違反での起訴が決定的である)、犯人蔵
匿で起訴されるのか、あるいは再逮捕があるのか、新たな逮捕者がでるのか、本日
12月19日時点では予断を許さない状況である。
■センターからのお願い
是非、情報を当センターにお寄せいただきたい。
現在当センターでは原則的に、常時電話を受けられる体制をとっている。
起訴された大賀・片岡両氏は、起訴後も接見禁止がついており、弁護人以外は現
在も面会できない状態となっている。
否認事件に対する保釈を裁判所は殆ど認めていないのが現状であり、弁護人以外
面会できない状態がまだまだ続くものとみられる(保釈が認められても、保釈金も
1名300万〜400万位かかると思われ、4名分として1000万を下ることは
ない)。
勿論、勾留中の吉田・松尾氏にも接見禁止がついており、弁護人が連日接見を行
っている状態である。
現在、弁護士に対する支払いは滞っている状態である。
当センターおよび救援活動に対しての圧倒的なカンパをお願いしたい。
■盗聴法&団体規制法廃止!!連続講演会報告
第一回講演会
一〇月二四日、「団体規制法はどこをねらっているか」と題し、連続講演会の第
一回が開かれた。
講師は公安調査庁(公調)の実態の告発を続けている元公安調査官の野田敬生氏
。野田氏は九月二三日に公調職員への「暴行罪」ででっち上げ逮捕され、この講演
会も開催が危ぶまれていたが、無事釈放され元気な姿を見せてくれた。
講演は九月中旬におこなわれたアレフ女性信者宅の「立入検査」のビデオ放映で
開始される。ビデオの撮影者の野田氏は、団体規制法に基づく「立入検査」がいか
にでたらめなものであるかを元同僚の視点から喝破する(今回の逮捕は、このビデ
オ撮影に対する公調の陰湿な報復であった)。
また、野田氏が著書『CIAスパイ研修所』(現代書館)で公調とCIAの連携
の実態をスッパ抜いたことで公調はCIAの怒りを買い、この研修自体が取りやめ
になってしまったことが明らかにされた。「世界で最も無能な情報機関」と海外で
も酷評されるスパイ組織公調は団体規制法によって延命したものの、逆にアレフと
命運をと
もにせざるを得なくなってしまった。
私たちも野田氏のたたかいに応え、破防法・団体規制法・公調廃止の声を挙げて
いこう。
第二回講演会
一一月二七日、この間警察の不祥事=権力犯罪を暴いてきたジャーナリストの寺
澤有氏を招き、第二回講演会「盗聴法施行−警察は信頼できるのか」が開かれた。
交通取締の取材を通じて警察の利権の問題に関心をもつようになった寺澤氏は、
昨今の警察「改革」に触れて、公安委員会の機能強化など小手先の「改革」では何
も変わらず、「警察を取り締まる警察」こそが必要であると力説した。
さらに、今年八月施行された盗聴法について、無法な警察にさらに危険な「武器
」を与えるものであるとの鋭い批判がなされた。現在の警察は、交通警察を筆頭に
、生活警察等、「行政警察」としての機能を強めてきている(つまり、それだけ利
権が広がっているということだ)。
私たちは、こうした警察の暴走・腐敗を許さず警察の一挙一動を監視していかね
ばならない。
■集会のご案内『2005年の刑事司法』
入場無料
日時:2001年1月20日(土) 0時30分〜17時
場所:大阪弁護士会館6F
第1部 コント ニュース・ペーパー
第2部 模擬陪審
第3部 パネルディスカッション
主催/大阪弁護士会、当番弁護制度を支援する会・大阪、「速記官制度を守る会」
大阪支部、陪審制度を復活する会、司法改革大阪各界懇談会
■事務局からぶつぶつ
なんとかここまでセンターを維持してきたけれど、維持費をほとんど事務局が手
出ししている状態で、逮捕者もそんなにあるわけでもないし、弁護士会の当番制度
もできたし、来春には本気で店じまいを考えようかと思っていた矢先の、今回の逮
捕。
こういう事案になると、動けるのはセンターだけ。もう少し頑張ろうか!?と、思
案中です。