6・21集会大成功!集会の報告


English Page  1998年6月30日




インターナショナルな集会として盛り上がる

 6月21日(日)午後1時から5時にかけて、東京の総評会館2F大会議室において「『共産党宣言』150周年記念集会」を成功のうちに開催し、256名の結集を勝ち取りました。まだまだ規模は小さいとはいえ、予想を上回る参加者を得た意義は大きいと思います。
 しかも、日本人ばかりではなく、スリランカ人、フィリピン人、在日韓国・朝鮮人など多数の参加を得、国籍や民族を越えた共同の集会として実現した意義はさらに大きいものがあります。
 旧来の日本での集会は、一国的な狭さを越えられず、外国人をお客さん的位置で扱うという傾向を免れませんでした。今回の集会は、外国人も日本人も共に呼びかけ、準備し、集会の成功のため協働して取り組んだものでした。およそ150年前の共産主義者同盟が最初から国際的な組織として出発した、そのインターナショナルな精神を受け継ごうとする意欲に溢れていました。


問題提起、スピーチ、歌、朗読・・・盛りだくさんに

 正午から、人民解放戦線JVP(スリランカ)の活動家たちを中心に会場の飾り付けが始まる。会場正面には集会名称とあわせて「世界いたる処のプロレタリア 団結せよ Proletarians of All Lands Unite!」のスローガンが赤地に金色の文字で浮かび上がる。赤旗やマルクス・エンゲルスなどの写真が飾り付けられ、革命歌が流され、集会の雰囲気が盛り上がっていく・・・。

 集会に先立ち、フィリピン人の労働者文化活動家(Worker's Cultural Activist)アリスン・アリエルさんの歌が始まる。「国際的友好」と「人民の蜂起」をギター片手にタガログ語で熱唱する迫力で集会が押し開かれる。

 いいだももさんの開会のあいさつで集会が始まり、集会のテーマが明らかにされる。
 続いて主催者からの問題提起として三人の発言に移る。
 まず最初に、亡命先のフランスからかけつけた人民解放戦線JVP(スリランカ)議長のアマラシンハさんが、シンハラ語から日本語への通訳を通して会場に語りかける。
 ついで、専修大学教授の栗木安延さんが、マルクス主義思想家・研究者の立場から理論的な問題を提起する。
 最後に、共産主義諸グループ/建党協を代表して生田あいさんから問題提起が行われる。
 集会前半の最後を飾って、沖縄からかけつけた知花昌一さんが特別発言を行う。
 発言から発言に移る間には、スリランカ、ヨーロッパやフィリピンからの集会へのメッセージが次々と司会から読み上げられる。

 休憩時間中には、ブレヒト作『宣言』の朗読がテープで流され、後半は岩淵達治さんと冨田正久さんによる生の朗読で始まる。今年は、ブレヒト生誕100年でもあるのだ。

 短時間でのできるだけ多くの発起人・賛同人によるリレースピーチを予定していたが、時間の制約で人数をしぼらざるをえなくなる。で、以下の7人の方が登壇し、次々に発言する。
 在日朝鮮人のキムヨンタク(金竜沢)さん、片桐薫さん、人民革命勢力(フィリピン)のマーカス・サルバドーレさん、専修大学の石塚良次さん、人民の力の常岡雅雄さん、『国際主義』編集会議の細野晴美さん、「ワーカーズ」の中村実さん。

 ついで「Workers」の田中みゆきさんが元気強く「共同アピール」を読み上げ、参加者全員の拍手で確認する。
 JVPの活動家たちが壇上にかけあがり、最初は日本語で、ついでシンハラ語でインターナショナルを斉唱する。
 最後に、集会を踏まえ今後に向けたさらなる活動の発展を司会が呼びかけ、集会は成功裡のうちに閉幕する。


共産主義的諸グループ・諸個人の合流を目指して

 6・21集会では、実行委員会・主催者ではない団体による集会の意図・進行を無視した妨害の動きが若干ありましたが、全体としては大きな成果をあげることができました。
 『共産党宣言』を清算したり相対化するのではなく、同時にスターリン主義的な教科書検定的理解を排し、その革命的意義を継承しつつ、現代的な課題に応えていこうとする意欲に満ちたものでした。

 とくに集会の中では、分散している共産主義・左翼諸勢力の合流に向けたよびかけがひとつの特徴となりました。
 たとえばJVPのアマラシンハ議長は日本の共産主義者・左翼に対して実に率直にこの問題を提起し、合流に向けた動きを促しています

 しかし、この集会を主体的に準備した共産主義諸グループの側では、集会発言などを通じてこの訴えに応えるだけの内実を提起できたとは言えません。わたしたちIEGをふくめて、それが現在の日本の共産主義諸グループの弱点であり、限界であると思います。
 こうした弱点・限界を自覚し、分散した現状に安住するのではなく、集会の成功が促している発展方向をしっかりと見据え、前進していくことが問われていると言えるでしょう。

 集会の準備・成功を通して拡大・発展した国際的な交流と連帯に能動的に応えうる、日本の共産主義者・諸グループの合流に向けた真の協議が求められています。
(津村 洋)

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